
国産ジーンズ発祥の地として知られる倉敷市児島は、学生服やユニフォーム、ジーンズの縫製を担う繊維・縫製業が今も盛んなエリアです。こうした現場からは、裁断くずや端切れといった「繊維くず」が日々発生します。「この繊維くずは産業廃棄物?それとも事業系一般廃棄物?」と迷われる事業者様は少なくありません。結論からお伝えすると、縫製(衣服の製造)の工程で出る天然繊維の裁断くずは、多くの場合「事業系一般廃棄物」に区分されます。本記事では、倉敷市児島の繊維・縫製業の事業ゴミについて、許可業者の視点で整理します。
倉敷市児島は繊維・縫製業の集積地
倉敷市児島は、江戸時代の干拓地で塩分に強い綿の栽培が始まったことを起点に、小倉織や真田紐、足袋、学生服へと繊維産業を発展させてきた地域です。そして1965年、児島の被服メーカーが国産初のジーンズを縫製したことから、「国産ジーンズ発祥の地」として全国に知られるようになりました。
現在も学生服・ユニフォーム・ジーンズなどの縫製や生地加工を手がける事業所が数多く集まり、繊維・縫製にまつわる事業ゴミも多種多様です。だからこそ、廃棄物の区分を正しく理解し、適切な業者へ委託することが、コンプライアンスとコスト管理の両面で重要になります。
繊維・縫製業の「繊維くず」は一般廃棄物?産業廃棄物?
繊維・縫製業の事業ゴミでもっとも判断に迷いやすいのが「繊維くず」の区分です。ポイントは、廃棄物処理法上の産業廃棄物としての「繊維くず」には“業種の限定”がある、という点にあります。
縫製・衣服製造の天然繊維くずは「事業系一般廃棄物」
産業廃棄物の「繊維くず」に当たるのは、原則として「繊維工業(衣服その他の繊維製品製造業を除く)」から生じる木綿くず・羊毛くずなどの天然繊維くずです。ここで注目したいのが、かっこ書きの「衣服その他の繊維製品製造業を除く」という部分です。
つまり、児島で盛んな縫製・衣服製造の現場から出る綿などの天然繊維の裁断くずや端切れは、産業廃棄物の「繊維くず」には当たらず、事業系一般廃棄物として扱われるのが原則です。これは、まさに一般廃棄物の許可業者が回収を担う領域です。
産業廃棄物になるケースには注意
▶ 合成繊維の端材は「廃プラスチック類」
ポリエステルやナイロンなどの合成繊維の裁断くずは、繊維くずではなく「廃プラスチック類」(産業廃棄物)に区分されます。
▶ 生地・織布の製造工程は「繊維くず(産廃)」
衣服製造を除く繊維工業、たとえば紡績・織布などの工程から出る天然繊維くずは、産業廃棄物の「繊維くず」に当たります。
▶ 素材の混在に注意
デニムは綿が主体ですが、ストレッチ素材や裏地・芯地に化学繊維が含まれることもあります。素材や工程によって区分が分かれるため、自社の廃棄物がどれに当たるかを一度確認しておくと安心です。
繊維くず以外にも出る、縫製・繊維業の事業ゴミ
縫製・繊維業の現場では、繊維くずのほかにもさまざまな事業ゴミが発生します。生地や製品の梱包に使う段ボール・紙くず、製品を包む包装フィルムや梱包材、事務所から出る書類やペットボトル、糸巻きの芯など、その種類は多岐にわたります。
これらも区分ごとに適切な処理が必要で、事業系一般廃棄物に当たるものは許可業者による回収が基本です。種類が多く分別や保管に手間がかかるからこそ、まとめて定期回収できる体制を整えておくと、現場の負担を大きく減らすことができます。
事業系一般廃棄物こそ「許可業者」が限られる
ここで知っておきたいのが、事業系一般廃棄物の収集運搬には「一般廃棄物収集運搬業の許可」が必要だという点です。この許可は市町村長が発行するもので、新規の取得は極めて難しく、対応できる業者が限られています。
「産業廃棄物の許可を持っているから一般廃棄物も大丈夫」というのは誤りです。産廃の許可(都道府県知事発行)と一般廃棄物の許可は別物で、縫製・衣服製造から出る繊維くず(事業系一般廃棄物)を回収するには、一般廃棄物の許可を持つ業者に委託する必要があります。倉敷市で正しく委託できる業者かどうかは、必ず確認しておきましょう。一般廃棄物と産業廃棄物の違いは事業系一般廃棄物と産業廃棄物の違いの記事でも詳しく解説しています。
倉敷市児島の繊維・縫製業の事業ゴミはファーストサービスへ
ファーストサービスは、倉敷市の一般廃棄物収集運搬業の許可業者として、児島エリアをはじめ倉敷市全域の事業者様の事業ゴミ定期回収に対応しています。倉敷市に特化し、自社便ルートで効率よく回収するため、繊維くず(事業系一般廃棄物)をはじめとする日々の事業ゴミを、量やご都合に合わせた定期回収でまとめてお任せいただけます。
倉敷市内のエリアごとの事業ゴミ事情は、玉島エリアの事業ゴミの記事でもご紹介しています。区分の判断や回収頻度のご相談も含め、まずはお気軽にお問い合わせください。


